Pilates Motion Atlas
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壁に腕を滑らせる

ミニループ(チューブ)の種目の動作解説・立位(壁に向かう)

「肩のまわりと肩甲骨のまわりの筋で、腕を外へ押しながら上へ滑らせる」をねらう、チューブ(バンド)を使う筋力の運動です。

目安はじめてはいちばん弱いバンドで、正しい形を保てる8〜12回を1セット。慣れてきたら8〜12回を2〜3セット。週2〜3日が目安です。同じ部位は1日以上あけます。

壁に腕を滑らせるの動作の一場面を示す3D模式図
教材の動作から選んだ一場面です。開始姿勢から戻るまでの流れは3Dで確認できます。

この種目のねらい

立位(壁に向かう)の姿勢で行います。ねらいは「肩のまわりと肩甲骨のまわりの筋で、腕を外へ押しながら上へ滑らせる」です。

スタートポジション

ミニループを両手首の少し上にはめます。壁に向かって立ち、足は壁から一歩離して腰幅に開きます。小指側の前腕を、肩の高さより少し下で壁につけ、手のひらを向かい合わせます。前腕は肩幅にし、バンドが軽く張るようにします。

動作の流れ

  1. 01構える

    肩を耳から遠ざけ、肋骨が前へ開かないよう、おなかを軽く引き込みます。

  2. 02滑らせる

    息を吐きながら、前腕でバンドを外へ軽く押し、前腕を壁に沿わせたまま上へ滑らせます。体は少し壁へ寄ります。

  3. 03止める

    肩がすくまず、腰が反らない高さで、1〜2秒止めます。

  4. 04戻す

    息を吸いながら、バンドが張ったまま、ゆっくり元の高さへ戻します。

3D教材では、それぞれの段階で一時停止し、横・真上・足の方から体の位置を確認できます。

自分で確認すること

腕を上げるときに肩がすくんでいないか、腰が反って肋骨が前へ開いていないか、前腕が壁から離れていないか、バンドがゆるんでいないか。

指導のポイント

高く上げることより、肩を下げたまま上げられる範囲で行うことを優先します。肩がすくむ場合は、上げる高さを下げます。腰が反る場合は、足を壁に少し近づけるか、片足を一歩前に出して行います。

注意

使う前に、バンドに傷や裂け目、べたつきがないか確かめてください。足や手にしっかり掛けて外れないようにし、バンドを顔の方へ向けて引いたり、伸ばしたまま急に手を離したりしないでください(はね返りに注意)。痛み、しびれ、めまいがあれば中止します。治療中、手術後、妊娠中などは担当の医療専門職に確認してください。ラテックスにアレルギーのある方は、ラテックスを使っていないバンドを選んでください。肩に痛みや引っかかりがある場合は、痛みの出ない高さまでにするか、中止してください。

参考資料

各資料の説明は、その資料全体が扱う範囲です。

NHS — Strength exercises ↗
自宅で行う筋力の運動(いすからの立ち上がり、壁での腕立て伏せなど)と、週2日以上という頻度の目安。

Garber CE ほか. ACSM Position Stand: Quantity and Quality of Exercise for Developing and Maintaining Cardiorespiratory, Musculoskeletal, and Neuromotor Fitness in Apparently Healthy Adults. Med Sci Sports Exerc. 2011 ↗
健康な成人向けの運動の目安のうち、筋力の運動(レジスタンス運動)の頻度・回数・セット数・休息の考え方。

この種目は、上の資料にある同じ部位の方法をもとに、本サイトで手順を組み立てています。監修での確認前です。

このページの表現について

動作の代表例を紹介しています。3Dは模式モデルで、個別の適応判断や運動処方、診断を示すものではありません。痛みや違和感がある場合は中止してください。

参考資料・監修と改訂の方針