腕を支えて正中神経を滑らせる
補助ストレッチの動作解説・仰向け
正中神経の通り道を対象に、支えた姿勢から小さくリズムよく動かす介助の練習です。

どこを動かす種目?
腕を支えて正中神経を滑らせるの対象は「正中神経の通り道」です。仰向けの姿勢で行います。
スタートポジション
お客様は仰向けになります。トレーナーは左側に立ち、左腕を肩より少し低く横へ開き、肘を曲げて手のひらを上に向けた位置で支えます。
動作の流れ
- 01腕を支える
肩がすくまない位置で、前腕と上腕を支えます。
- 02小さく動かす
肘を伸ばして手首を反らす・肘を曲げて戻す動きを、小さく繰り返します。
- 03範囲を少し広げる
指先の感覚が変わらない範囲で、肘の伸ばし方を少しだけ大きくします。
- 04腕を戻す
動きを小さくしていき、腕を体の横へ戻します。
3D教材では、それぞれの段階で一時停止し、横・上・足側から体の位置を確認できます。
トレーナーが確認すること
お客様の表情と言葉、手や指先のしびれの有無を確認します。肩がすくんでいないかも見ます。
専門指導情報
トレーナーの位置
お客様の左側(3Dの対象側)に立ち、足を前後に開いて台の高さに合わせます。腕の力だけで支えず、体重移動で動かします。
接触と支持
前腕を手首の近くで下から支え、もう一方の手で上腕を肘の上から支えます。
固定
肩が台から浮かない範囲で腕を開きます。
代償動作
肩のすくみ、首の緊張、息を止めること。
負担を減らす方法
動かす範囲を小さくし、脚や腕の重さをクッションや台へ預けます。痛みのない開始姿勢の確認まで戻します。
声かけと同意
触れる位置と動かす方向を先に伝え、「痛みや不安があれば、すぐに教えてください」と声をかけます。触れる前と動かす前に同意を確認します。
中止基準
鋭い痛み、しびれ、脱力、関節の詰まり感、めまい、息苦しさ、不安、または中止の意思表示があれば、直ちに開始位置へ戻します。
参考資料には医療・介助者向けのものを含みます。この3Dは店舗での手順として最終監修前のため、実技指導に代わるものではありません。未経験の手技を3Dだけで実施しないでください。
注意
資格と契約の範囲、店舗の手順に従い、開始前に既往歴、服薬、痛みの有無を確認してください。診断や治療の代わりではありません。未経験の手技を3Dだけで実施しないでください。神経の動きは「伸ばす」のではなく「滑らせる」つもりで、小さく動かします。しびれやピリピリした感覚、痛みが出たり、動かしたあとに残ったりする場合は中止してください。しびれや痛みで治療中の方は、先に担当の医療専門職に確認してください。
参考資料・確認範囲
Basson A ほか. The Effectiveness of Neural Mobilization for Neuromusculoskeletal Conditions: A Systematic Review and Meta-analysis. J Orthop Sports Phys Ther. 2017 ↗
神経の滑走を促す動き(ニューラルモビライゼーション)の研究をまとめた総説。関節を組み合わせて神経の通り道を少しずつ動かす方法の考え方。