大腿四頭筋のPNF
PNFストレッチの動作解説・うつ伏せ
大腿四頭筋を対象に、押し返しと脱力を組み合わせるPNFストレッチです。

どこを伸ばす種目?
大腿四頭筋のPNFの対象は「大腿四頭筋」です。うつ伏せの姿勢で行います。
スタートポジション
お客様はうつ伏せになります。トレーナーは対象脚の側に立ち、足首の前面と仙骨の上に手を置きます。
動作の流れ
- 01伸びの手前まで動かす
かかとをお尻のほうへ近づけ、痛みのない伸びの手前で止めます。
- 02押し返して止める
お客様は膝を伸ばす方向へ足首を押し返すように、弱い力で押し返します。トレーナーは動かないように受け、約6秒保ちます。息は止めません。
- 03力を抜く
お客様に力を抜いてもらい、完全に脱力したことを確かめます。
- 04新しい範囲へ動かす
反動を使わず、伸びを感じる新しい位置までトレーナーが小さく動かします。
- 05開始位置へ戻す
支えたまま開始位置へ戻し、感覚と症状を確認します。
3D教材では、それぞれの段階で一時停止し、横・上・足側から体の位置を確認できます。
PNFの方法
ホールド・リラックス
伸ばした位置でお客様が弱い力で押し返し、トレーナーは動かないように受けます。脱力のあとに範囲を広げます。
コントラクト・リラックス
お客様が押し返し、トレーナーは抵抗をかけながら開始位置の方向へ少し戻るのを許します。脱力のあとに範囲を広げます。
反対側の筋を使う方法
押し返しと脱力のあと、お客様が伸ばす方向へ自分の力で動かし、トレーナーが補助します。
3Dの矢印は、オレンジがお客様の押す・動かす向き、青がトレーナーの受ける向きです。PNFの方法の名称は資料によって定義が異なります。ここでは3Dの動きで区別しています。押し返す力は弱くてかまいません。収縮は3〜10秒(6秒が多い)とする報告があります。3Dの秒数は処方ではありません。
トレーナーが確認すること
骨盤が浮いていないか、腰が反っていないかを確認します。
専門指導情報
トレーナーの位置
対象脚の側に立ちます。
接触と支持
足首の前面と仙骨の上に手を置きます。
固定
仙骨の上の手で骨盤の浮きを確認します。
代償動作
骨盤の浮き、腰の反り、息こらえ。
負担を減らす方法
動かす範囲を小さくし、脚や腕の重さをクッションや台へ預けます。痛みのない開始姿勢の確認まで戻します。
声かけと同意
触れる位置と動かす方向を先に伝え、「痛みや不安があれば、すぐに教えてください」と声をかけます。触れる前と動かす前に同意を確認します。
中止基準
鋭い痛み、しびれ、脱力、関節の詰まり感、めまい、息苦しさ、不安、または中止の意思表示があれば、直ちに開始位置へ戻します。
参考資料には医療・介助者向けのものを含みます。この3Dは店舗での手順として最終監修前のため、実技指導に代わるものではありません。未経験の手技を3Dだけで実施しないでください。
注意
資格と契約の範囲、店舗の手順に従い、開始前に既往歴、服薬、痛みの有無を確認してください。診断や治療の代わりではありません。未経験の手技を3Dだけで実施しないでください。PNFは筋の収縮を伴います。高血圧、心疾患、妊娠中、手術後などは実施前に医療専門職の確認を得てください。押し返す間も息を止めないように声をかけます。
参考資料・確認範囲
Hindle KB ほか. Proprioceptive Neuromuscular Facilitation (PNF): Its Mechanisms and Effects on Range of Motion and Muscular Function. J Hum Kinet. 2012 ↗
PNFの方法(収縮のあとに伸ばす方法、反対側の筋の収縮を加える方法)、収縮時間(3〜10秒、6秒が多い)、収縮の強さ(最大の20%や60%でも100%と同程度の効果という報告)をまとめた総説。
Worcestershire Acute Hospitals NHS — Stretching Exercises with Assistance ↗
介助者向け。肩の挙上と外転、肘と手首、両膝抱え、膝倒し、内もも、横向きの股関節前面、太もも前面、もも裏、足首を支える位置と動かし方。